実は最強食材の味噌を徹底解説!
味噌は日本人の食文化の中でも代表選手と言っても過言ではないと思います。
今回はその味噌について実験などの結果などから詳しく解説していきたいと思います!
味噌の効果⑴抗放射線作用がある!
餌に味噌を混ぜて1週間食べさせたマウスにX線を放射したところ小腸の※腺窩(せんか)の再生が増加したと言う実験結果が出ています。
※腺窩とは小腸にある絨毛の下にある組織で細胞増殖が激しいもの。
この腺窩は本来は細胞増殖が激しいが、放射線を浴びると細胞増殖が止まってしまうと言われています。
その増殖が止まるとどうなるかと言うと、下痢をしてしまったりすると言われている。
しかし、味噌を食べさせ続けたマウスに関しては放射線からのマイナス面が減ったと言う研究結果も出ています。
簡単に言うと、放射線を浴びることで細胞の増殖が行われなくなると身体の中のリサイクル機能も落ちてしまい不純物などが身体の中に溜まってしまう。解毒しきれずに有害なもの(毒素など)が身体の中から抜けないで溜まってしまうが味噌にはそれを改善する効果があると言うことが推測されます。
味噌の効果⑵長寿になる!?
これは聞いた事あると言う方も多いと思いますが、ここでは理由を踏まえてお伝えさせていただきます。
味噌の中で長寿に関わっているのではと考えられる物は「メラノイジン」の作用ではないかと言われています。
これは赤味噌や白味噌などがありますが、あの茶色になる過程は言ってしまうと※「終末糖化産物」でメーラード反応により起こる。
※「終末糖化産物」とは糖を摂取しタンパク質と混ざって出来てしまう物です。身体の中でこれ以上分解できないゴミのような物でAGEsと言う。
これは、パンなどをオーブントースターなどでチンした際にフワフワのパンがサクサクになり美味しくなりますが、あれは焦げていると言うことになります。あれを摂取すると身体の中でも同じことが起こるので皮膚が弾力のある物からだんだんとカサカサになっていきますよと言うものが終末糖化産物と言うものになります。
この終末糖化産物を食べ続けることで身体が※糖化反応を起こしてしまうと言われています。
※糖化とは細胞などを劣化させる現象。これが進むと肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れます。それだけでなく、糖化によってつくられる終末糖化産物は内臓をはじめとする体内組織に作用して、多くの病気の原因となることが知られています。
しかし、味噌におけるメラノイジン(終末糖化産物)に関しては身体にとって悪くない物です。
具体的にお伝えすると腸内にある善玉の乳酸菌を増やしたり、便の滞留時間が短くなる(便秘の改善)とも言われています。
便の滞留時間が短くなると言うことは、下痢の人は考えなければいけません。
しかし、腸内の乳酸菌を増やすと言うことで起こる便秘の解消という効果の一般的な考え方としては便秘の人が便を柔らかくするために摂取するものと考えられがちで下痢の人はもっと緩くなってしまうのではと考えられてしまいます。
これは、薬などで直接便を柔らかくする場合は下痢などが起こることはあります。ですが乳酸菌に関しては腸内環境そのものを良くすると言った働きがありますので下痢になるどころか適度な状態になります。
つまり、乳酸菌の摂取は下痢で緩すぎる方は適度になるし便秘の方も適度な状態になるということです。
乳製品からの摂取よりも発酵食品からの乳酸菌の摂取はオススメです!
味噌の効果⑶乳癌のリスク予防にも効果あり!?
1日1杯未満のグループ・1日1杯のグループ・1日3杯のグループで実験を行った結果、1日3杯のグループの方がリスク軽減の効果が出たという実験結果が出ています。
さらには、胃癌や肺癌にも効果があると言われている。
もっと言うと、前立腺癌・肝臓癌・大腸癌にも予防効果があると分かっています。
要するに癌細胞そのものに対する効果があると考えられます。
味噌の効果⑷コレステロール値の低下や血圧のコントロール
これに関しては、味噌の効果というよりも「大豆」そのものの効果かもしれません。
しかし、味噌を摂取するグループと同じ量の大豆を摂取したグループとでは結果は『味噌』の方が明らかに良い結果が出ています。
つまり、これは発酵による違いから来ていると考えられます。数ヶ月発酵の味噌よりも1年以上発酵させた味噌の方が今回お話しした内容のどれをとっても良い研究結果が出ることは明らかになっています。
そのため、普通に大豆を食べるよりも味噌汁に変えるのも一つの方法ではないかと思います。
味噌に含まれる栄養素
①大豆タンパク質(SOYプロテイン)
②イソフラボン➡︎女性ホルモンに似た働きをする
この働きをするのは全女性の半分以下しかいないと言われている。なので生理前に摂取すると半分くらいの人には良質な働きをする場合があります。
③大豆レシチン➡︎アンチエイジング
お菓子にも「レシチン」と書いてあるが大体は遺伝子組み換えの大豆から持ってきた物なので決して良い物ではないが、きちんとした大豆に含まれる「レシチン」はとても良い物で老化予防にもなるので摂取をオススメしています。
④サポニン➡︎過酸化脂質予防
つまり、脂質の酸化を予防する働きがあるので自分自身のアンチエイジングにも繋がります。
⑤リノール酸➡︎メラニンの合成抑制
発酵していく過程で遊離リノール酸になりこれがメラニンの合成を抑制する物になりますのでシミなどの予防にもなると言われています。
⑥カルシウム
乳製品から摂取するよりも適度な食事バランスで、元々マグネシウムも含まれておりカルシウムとマグネシウムの理想比である2:1の比率に牛乳などよりも良いとされているので、カルシウムの取りすぎにより起こる脱灰からの骨粗鬆症になる心配もないのでとても優秀です。
⑦食物繊維
腸内環境を良くする。その中でも特に大腸に良い影響を与えるので摂取をオススメしています。
味噌の種類
白味噌・・・
作り方:茹でる
特徴:塩分少ない、GABA(脳内の落ち着きや睡眠効果を高める)と乳酸菌が豊富
熟成期間:3ヶ月ほど
マイナス面:茹でるので栄養素が出てしまう。
摂取タイミング:夜➡︎GABAが豊富なので睡眠に入りやすくなる可能性がある。
赤味噌・・・
作り方:蒸す
特徴:栄養素が多い、ペプチド(分解されたタンパク質)とメラノイジンが豊富
熟成期間:1年くらい
マイナス面:塩分が多い
摂取タイミング:特になし
※白味噌の方が甘いと思う方も多いが、甘みは塩分と麹の割合で決まります。なので江戸前の赤味噌は甘かったりします。
注意点
摂取した方が健康に良いことは分かっていただけたかと思います。
最後に以下の症状がある方は摂取をする際は注意していただければと思います。
過敏性腸症候群・・・食物繊維豊富なものは控えた方が良い
カンジタ症・・・腸内環境がカンジタに侵されていると、良い栄養をとってもカンジタの餌になってしまうので良い効果はあまり生まないのでまずは治してから摂取していただければと思います。
グルタミン酸不耐・・・グルタミンが身体に合わないと言う方がかなり稀にいます。
まとめ
昔から味噌には金を使えと言われるくらい重要視されています。
そんな味噌ですが調理方法までお話しすると、
70度以上は死滅してしまうので沸騰しているタイミングでは味噌を入れないで冷めてから入れるなどがオススメです。
つまり、翌日や時間が経ってから再び加熱などすると味噌の中にある酵素や乳酸菌による良質な効果は無くなってしまうのでそこも視野に入れていただければと思います。